呼吸法の効果って?

緊張している状態を思い浮かべてみてください。みぞおちの辺りが固くなり、呼吸が浅く短くなっていませんか? このような状態では、肺胞が十分に使用されず、全身の酸素交換がうまくいきません。

 

深呼吸によって新しい酸素が取り込まれることで、気分がリセットされ、さわやかな気分になります。また、横隔膜は自律神経と体性神経の2つの支配を受けていて、息を大きく吐き出すことにより心拍数が少なくなるという自己制御感が、リラクゼーションにつながるのです。

 

呼吸法の効果には、即効性があります。緊張・不安・恐怖を感じる時、心臓がドキドキした時、気が滅入ったり、無性にイライラする時、呼吸法を試してみて下さい。短時間の間に、ずいぶん緩和されるのを実感して驚かれると思います。(カラオケで気分が良くなったり、お経を唱えることで気持ちが落ち着くと言われるのも、意識せずに呼吸法に似たことをしているからではないでしょうか。)

 

効果は、身体にも出ます。常にどことなく不調で重苦しかった身体が、呼吸法を毎日続けていくうちに、心から健康だと感じられる快適な身体に変化していくのを実感できると思います。

 

心身のバランスを回復すると、身体の声(身体感覚)にも敏感になり、ごく自然にバランスの取れた健康的な生活ができるようになります。身体が欲しないので、必要以上に食べたい・飲みたいと思わなくなります。

 

夜は、熟睡できるようになり、朝は、爽やかに目が覚めます。感覚は鋭くなり、木から出る気持ちの良い「気」などを敏感に感じられるようにもなります。